終われない夏休みのヲタハッピーライフ

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寝る子はキュートの感想

とりあえず、見た直後はボーっとして何も書けないなぁ〜なんて思ってたけど。

今BGMでまいまいの「私がオバサンになっても」を流してたら、だんだん落ち着いて。

とにかく今の気持ちを忘れないうちに記録しとかないとね!!!!!!!




まずネタバレしない範囲で、簡潔に。


★まいまいが可愛い過ぎる!!!!!!!

これはもう見ての通りですね〜。 相変わらず何言ってるのか?聞き取りにくい部分のある舌っ足らずな部分も含めて、可愛い過ぎて・・・ソロで歌う部分も、その挨拶も収録されてるし、本気で家宝モノのDVDになりました。




℃-uteが、ますます好きになった!!!!!!!!

脚本がね・・・イチイチ泣かせるんです。 最後に歌う名曲「タイムカプセル」、口パクか?後から音を被せてるのか?現場で見てないので分かりませんが、それすらネ申演出!に見えてしまう罠。 千秋楽SPで披露される「めぐる恋の季節」の前向きな歌詞が、コレほど救いと感じた瞬間はなかったなぁ。





以下はネタバレありで。











从・ゥ・从<言っても仕方がない事は、言っても仕方がない事だよ!








公演があってる期間にレポとか巡回してたんですが、その中にこうゆ〜のがあって。
(素晴らしいレポなんで記録に残したいし、ちょっと将来リンク切れとかあったらヤなんでコピペしときますが)

物語としては「長さん」っていうおじさんと、長さんの初恋の相手である中学生の「幽霊」との悲恋が中心に描かれていて、これはもうベタに「アイドルに恋する大人」のお話として読み替えてみていいんじゃないでしょうか。


「幽霊」と「幽霊に瓜二つの少女」の二役を舞美さんが演じていて、前半は「長さん」が「少女」にオドオドと対応するシーンがギャグとして描写されていく。 ツッコミとしては「ロリコンかよwww」的な視点からのもの。 それが物語終盤、実は「少女」が長さんの初恋の人と瓜二つだった事が明らかになり、衣装が変わって「幽霊」として舞美さんが登場すると、そこまでの視点が一気に反転していく。 「ロリコン」ではなく「純愛」に昇華していくのだ。 


そこにいるのは同じ「矢島舞美」なんだけど(わざと舞台だっていう事を無視して)、「愛情の対象」としての意味がまるっきり変わってくる。 長さんは一貫して「矢島舞美」を「初恋の人」として見ているんだけど、前半は受け手(観客)がそれを知らないから、ロリコンとして、「性の対象としてみてるんでしょ?」的な読み取り方をしてしまう。 前半は舞美さん以外でもそういうボケが結構あって、観客の苦笑い気味のリアクションが妙にリアルだったのはそういう面もあったんじゃない? で、わざわざ一回舞美さんを殺して、「幽霊なんです」「違う人物なんですよ」っていうエクスキューズをつけてもう一回「矢島舞美」が出てくると、今度は長さんのそれが「純愛」なんだという事になって、受け手は安心して泣く事ができまっせと。 こんなとこにも純愛ブームの魔の手が。


これって「アイドルとファン」の関係性もそうだし、「アイドルとファン」の関係性を傍観している「他人」とのそれもよく表れている気がします。 アイドルは幽霊である、っていうのはそんなに受け入れがたいテーゼではないと思うんですよ。 手が届かない、だからこそ自分の思い入れを込めやすい存在。 そういう思いが具現化したものとしてのアイドル。 そんな舞美さんが「私がおばさんになっても」を歌い踊るっていうのはもう、そのまんま観客に対しての問いかけですよね。 「とても心配だわ あなたは 若い子が好きだから」って相当シニカルよね。 笑っちゃったもん。 ちなみに劇中ではその模範解答も提案されています。あなたと一緒に歳をとりたい、と。 あなたにおばさんになってほしい、と。




「私がおばさんになっても、ちゃんと愛してくれますか?」




特に強調しておきたいのは、長さんが「自分のせいで」初恋の人が死んでしまったと後悔している設定。 これは「アイドルとファン」という側面から読み取った時にかなり秀逸だったように思います。 


長さんの初恋の人(舞美さん)が死んだ理由っていうのが「スズメバチに刺されて」死んじゃったっていうかなり間抜けな、「くだらない」ものなんですね。 その時に舞美さんは「黒い浴衣」を着ていて、それさえ脱げば黒いものにスズメバチは集まっていくから助かったんじゃないかと、長さんは後悔していたわけです。 長さんは幽霊になった舞美さんに言います。「何で浴衣を脱がなかったの」  舞美さんは一言「恥ずかしかったから」。 そこで長さんは「僕が目を瞑っておけばよかったんだぁぁぁぁ」と泣き叫ぶんですが、はっきりいってこのやりとり、ちょっと不自然ですよね。 


もっというと、別に舞美さんが死ぬ理由を「スズメバチに刺されたから」っていうものにする必要なんてなかったはず。 難病だったり交通事故だったり、いくらでもドラマチックな理由はあるじゃないですか。それをわざわざ、何故。






「黒い浴衣」っていうのは、いわゆる「アイドルの掟」ってやつなんだと思います。 藤本さんですら負けてしまったアレです。 「スズメバチ」っていうのはパパラッチですよ、くそったれのストーカーですよ。 これは℃-uteの舞台だからあえて書くけれども、この作品は村上さんの事を描いたものだとしか思えなかった。 「だとしか」は嘘だけど。


彼氏と一緒に歩いていたり岩盤浴にいったり、そんな写真を撮られただけでアイドルは死んでしまいます。 それはもう「くだらない」としか言いようのない理由で。 だからいっつも僕らは思うじゃないですか、「そんなアイドルの掟なんて捨ててしまえばいいじゃないか」と。


でも、例えばアイドルである事を脱ぎ捨てて、恋愛の話だったりそれこそプライベートを切り売りしながら芸能生活を続けていく事が果たして本当に彼女らの幸せになるかっていったら、それはまた別の話でしょ。 だって村上さんなんてまだ中学生だったわけだから。 意外と「アイドルの掟」に守られていた方が幸せだったのかもしれないじゃない。 そういう幻想というか、ベールみたいなものに包まれていた方が安心して歌って踊っていられるでしょ。 それを脱ぐ事は「恥ずかしくて」それをするくらいだったら「死」を選ぶと、そういう心持ちだってあっていいはずで。 それを見た時に僕らは、そういう死を目の当たりにして僕らは「目を瞑っておけばよかった」と、あんなくだらない情報なんて必要なかったと、いっつも嘆いてばかりなんだ。




それでも℃-uteは今を「生きて」いるから、「笑っていたけど、笑っていないと泣いてしまいそうな変な気持ち」で星になっていく村上さんにさよならを言って、それからあの「7人」で℃-uteを結成するんですよ。 あの7人で!!!!  「組む?」なんて軽いノリでさ。


秋が終れば冬が来る。 本当に時が経つのは早いもので。 楽しかったあの夏は終ってしまったけれど、冬が終ればまたあの季節がやってくるから。 そうすればまた逢える日もいつかくるんでしょう。 全力で彼女にさようならを言って、腕が千切れそうになるくらいに腕を振って泣き叫んだら、家に帰って眠るんです。 寝る子はキュート。 キュートは元気。 寝る子は℃-uteなんです。 そして目覚めた時には、また楽しい季節の始まりです。

http://d.hatena.ne.jp/lovelikelie/20070621/p1


このレポ読んでて僕がDVDを見たせいか??? いや読んでなくても、ここまで、めぐの事をイメージさせるのが分かり易い劇だと思わなかったんで、見てから驚いたんですが。 見るまでは、言葉の端々にそれを感じさせるとか、深読みすればそう見える、そんなレベルだろうなぁ〜なんて思ってて。 でも全然違った・・・・・・・


舞美ちゃんが劇中で「言っても仕方のない事は、言っても仕方のない事だよ」とか言うのも。 もう、やがて1年にもなろうとする、あの出来事のヲタの自責の念?それに対してだとしか思えなくて。


星空を見上げて、ちぎれそうになるくらい手を振る長さんは、どう見てもヲタにしか見えない。 (千奈美に長さんだけ、最初からリュックしょって、メガネかけてて、僕の知り合いのヲタさんそっくりでしたw 誰とか言わないけどさww 某劇場に毎日の様に通ってる方の風貌にそっくりでwww)


なっきぃが「めぐは空に帰っていった・・・星が多すぎて、どの星になったのか分からない。 だけど、もう・・・あの℃-uteの中にめぐが現われる事はないんだろう。 長さんはちぎれるくらいに手を振っていた。 私達はみんな笑っていたけど、笑っていないと涙が出ちゃいそうな、変な気持ちだった。。。」とかゆ〜独り語りのシーンとか号泣ですよ(素


その後、火事で家が焼けても、その家を修理してなんとかやってく所なんて、一旦は傷つき倒れた℃-uteが、そこから再生していく風にしか取れない。(関係ないけど、卒業&加入で、スクラップ&ビルドしてく娘。との違いもフト感じました。)


火事になった事を責める℃-uteのリーダー舞美ちゃんに、愛理ちゃんが「だって火事があったのに無事だったんだよ、何で言えないの?生きててよかったって」ってゆ〜んです。 


で、最後に、愛理ちゃんと栞菜ちゃんが、夏にアルバイトしたお金の使い道を「東京に出てアイドルを目指す資金にする」とか言うもんだから、7人でアイドル目指そう!とかゆ〜話になるラストとかね。 「これからは、この7人で℃-uteとして頑張っていきます」とか震える声で挨拶してた舞美ちゃんと、その後のメンバーに重なる、ってか、そのまんま?


劇の後のミニライブなんてアレですよ、口パクか被せてるか知らないけど、タイムカプセルは、めぐの声のパートがそのままで使われてるネ申演出付きですよ。 それでタイムカプセルの歌だからね・・・そして千秋楽で、新曲「めぐる恋の季節」につながる感じ。


とにもかくにも、この寝る子はキュートは、℃-uteの歴史そのものですね。 そして未来志向で前向き。 これ見たら℃-uteが好きにならない方がどうかしてる!ってくらい、そんな気持ちにさせてくれる・・・













しかし、どう考えても・・・
最後のまいまいの「私がオバサンになっても」を一般発売のDVDに残したスタッフのセンスは普通じゃないw これを10年後に見て自分がどう感じるか?今から楽しみです♪