舞ちゃんとデート⑦ 僻地っ子純情
それから、萩原家に着いてからは、夢の様な時間を過ごしました。 まいまいママの手料理は美味しいし、萩原家の犬は僕に懐いて可愛いし、何か色んな話をして、飛ぶように時間が過ぎていきました。
さすがに女の子2人の家庭に、お泊りは無理なんで、まいまいパパの送るとの申し出を丁寧に断り、終電の時間前には帰る事になりました。
(o・v・)<あ、じゃ、終われない君が帰るから、門のトコまで送るから。
(姉・v・)<舞、ちゃんと言うのよ!(コソコソ)
(o・v・)<うん・・・分かってるって、お姉ちゃん!
僕は・・・小声で話してる優お姉ちゃんの声を聞き逃しませんですたw
こ、これは・・・告白フラグ!
キタ━━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━━!!
もちろん答えはオッケーですっ!!!
ってか、タイミング見計らって、僕から告白しなきゃな! やっぱ男だしっ!!
ここはアバる可能性もあるから、シンプルに・・・
「スキです!中学生になっても、もっと舞の事を好きになりたい!付き合って下さいっ!」
コレで決まりだっ!!!!!!!
終´д`)<やっぱ、夜は冷えるね〜
(o・v・)<うん・・・あのね!
終´д`)<えっ!ちょ・・・・
(o・v・)<舞ね、引っ越すの!
終´д`)<はぁ???????(;゚д゚)???
(o・v・)<お父さんの仕事の都合でフランスに行くの!
il||li_| ̄|○il||l
_| ̄|○⇒_|\○_⇒_/\○_⇒____○_
終´д`)<え・・・・・・
(o・v・)<ずっとクラスのみんなにも言えなくて、でもオワティには、舞の口から最初に言っておきたくて。 もう来週には引越しなんだけど・・・その前に最後に、いっぱい、いっぱい・・・楽しい想い出できてよかったっ!
終´д`)<・・・・・・・・・
(o・v・)<・・・・・・・・・
終´д`)<・・・・・・・・・
僕は溢れそうになる涙を我慢しながら、上ばっかりをずっと見てた・・・・・・・
こぼれんなよ!僕の涙っ!!
(o・v・)<ねぇ・・・
終´д`)<お、オ、オリオン座!
(o・v・)<え? あ〜あれがそうなのかな?
終´д`)<理科で習ったじゃん、今は春だけど・・・
(o・v・)<フランスからも見えるかな?
終´д`)<見えるよ!同じ星空だから!!
(o・v・)<うん・・・
終´д`)<舞ちゃんっ!・・・
(o・v・)<はい・・・・
終´д`)<・・・・あのっ・・・・すす、ス・・・元気でねっ!
(o・v・)<うん。
終´д`)<じゃっ!!!!!!!
(o・v・)<あ、オワティ・・・
うわあああああああああああああああああああああああ〜・゜・(ノД`)・゜・
・゜・(ノД`)・゜・
僕はダッシュで萩原家を後にすると、泣きながら駅まで走った。 電車に乗っても泣いた。 引越しって何だよ! 最後に・・・って何だよ! もう想い出になっちゃうのかよ!! 人生でこんなに・・・悲しくて、哀しくて、寂しくて、泣いたのは、初めての事だった・・・・・・・
桜上水いぃ〜桜上水いぃ〜・・・・・・・
駅のアナウンスでハッとして、頭ん中ぐちゃぐちゃになりがら、駅から家路へ。 フト気がつくと、チラチラと桜の花びらが。 夜空を見上げると、駅前の桜並木は満開で、そして、とても綺麗だった・・・・・・・
.